親知らずの抜歯の流れ

親知らずの抜歯の流れ

術前準備

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まずお口の中と、レントゲン写真で状態を確認します。青〇の親知らずは真横に傾斜しており歯根は2つに分かれています。黄色い線の部分は顎の骨の中にある太い神経と血管です。神経や血管を傷つけないよう位置関係を精密に調べるため、3次元画像のCT撮影を行うこともあります。しっかりとご説明させていただき、安全に、できるだけ侵襲の少ない方法を考え、抜歯当日に備えます。
術前に歯石除去をしたり、炎症があるとき抗生剤で細菌の数を減らしたりすることで、抜歯時や抜歯後に、できる限り細菌の少ない状態とすることで、抜歯後の痛み・腫れ・感染防止を最小限に抑えることができます。

抜歯当日

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① 注射時の痛みを和らげるために、塗り薬の表面麻酔を置きます。

② 注射の麻酔をします。2種類あります。
Ⅰ 親知らず周辺の歯ぐきに麻酔する方法
Ⅱ 親知らずの奥の太い神経をブロックする方法

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③ 歯が完全に出ていない場合、歯がみえるようにします。 歯肉がかぶっているところをメス等を使用し、歯冠(歯の頭)を出して、安全を確認しながら処置を行えるように、しっかりと見えるようにします。

④ 歯を覆っている周囲の骨を削り掘り起こします。 歯の位置が深い程、骨を削る量が増えます。

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⑤ 歯冠の引っかかっている部分を削り、分割してとります。
⑥ 残った歯根を抜きます。 歯根が曲がっている場合などは、歯根も分割することもあります。
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⑦ 歯肉を開いたところ、抜歯した穴を数回洗浄します。 削りカスが残ったまま、縫合すると、腫れたり、痛みの原因になります

⑧ 歯肉を縫合します。 歯肉を開いた時は、歯肉を元の位置に戻し、縫合します。そして、1週間程度で糸をとります。

抜歯後の注意事項

・傷口は安静にお願いします。舌で突っついたり、強くうがいをしたりしないでください。かさぶたが剝がれてしまうと出血してきます。この場合、ガーゼを数分しっかり噛んでいれば、通常、止血します。それでも、止血しない時は、医院に連絡してください。縫合の追加・止血剤の必要がある場合があります。皮下出血(青アザ)がでることがあります。

親知らずでお悩みの方は、当院にご相談ください。

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