インプラント治療の流れ

インプラントとは

インプラントとは、体になじみやすいチタン製の人工歯根(インプラント)を顎の骨に埋め入れ、その上に人工歯(被せ物)を被せることで、歯の役目を補う歯科治療のことをいいます。インプラント治療は顎骨成長の落ち着く18歳以上からご年配の方まで、1本からすべての歯に対して治療が可能です。

しっかり噛める歯は、身体の健康維持や食べる喜びを得るためにとても重要なものです。部分入れ歯やブリッジよりもしっかり噛めるのはもちろんのこと、天然歯と区別がつかないほど自然な仕上がりになります。またインプラント治療により得られる最も大きなメリットは、残存歯に負担をかけず、失ってしまった歯に近い形状で機能・審美性の回復が可能であることです。

インプラントを埋め入れるために必要な顎の骨量がない方には、顎の骨を増量または再生させる治療方法をご提案させていただきます。

インプラント治療は外科処置が必要なこと、費用・治療期間もかかりますので、お話をじっくりと伺ってご相談の上決めていきます。まずは当院のカウンセリングにお越しください。

インプラント治療の流れ

STEP1   カウンセリング

まずは、カウンセリングでお悩みやご要望をお伺いします。健康状態や食生活に関しても詳しくお伝えください。インプラント治療のメリット・デメリットを詳しくご説明し、患者様の症状に合わせた治療方法を提案していきます。カウンセリングでは疑問に思ったこと、不安に思ったことなど、何度でもどうぞお気軽にご相談ください。

STEP2   検査・診断

インプラント治療について正確に診断するため、いくつかの精密検査を受けていただきます。事前に細かな治療計画を立て、より安全性を高めた治療を行ないます。
虫歯や歯周病がある、顎の骨量が不足しているといった場合、それらの治療を行なった後にインプラントを埋入して行きます。インプラントは歯周病菌にとても弱いため、手術を行う前に口腔内をきれいにしておく必要があります。初期治療では、口腔内の歯石をしっかりと除去し、またご自身によるブラッシングをしっかりできるようにするといった口腔内の衛生的な環境の整備を行います。

STEP3   手術

インプラントを顎の骨に埋入する手術を行ないます。埋入後は、顎の骨とインプラントがしっかりとオッセオインテグレーション(結合)するまで、経過観察を行ないます。結合期間中、インプラントの頭部分を歯肉で一度覆うか、そのままだしておくかによって手術回数が異なります。それぞれの方法にメリット・デメリットがありますので、患者様に合った方法を選択していきます。

2回法

Step 1 一次手術

歯肉を切開し、インプラントを埋入します。その際、インプラントの頭部分を歯肉で覆い、いったん手術を終えます。

Step 2 治癒期間

顎の骨との結合を待つため、治癒期間を設けます。患者様の状態によりますが、およそ2~6ヶ月が目安です。

Step 3 二次手術

2回目の歯肉切開を行ない、頭部分を露出させてアバットメント(人工歯を固定する部品)を取り付け、人工歯を被せていく準備を整えます。その際に周囲の歯肉を安定させることも同時に行います。

1回法

Step 1 一次手術

歯肉を切開し、インプラントを埋入します。インプラントの頭部分を露出させて手術を終え、アバットメント(人工歯を固定する部品)との連結するまでを1回の手術で終えます。

Step 2 治癒期間

顎の骨との結合を待つため、治癒期間を設けます。患者様の状態によりますが、およそ3~6ヶ月が目安です。

STEP4   人工歯装着

インプラントと顎の骨がしっかり結合したことを確認後、人工歯の型取りを行ない、患者様の歯の色や形に合わせながら精密に製作していきます。まず仮歯を製作しで噛み合わせのチェックやブラッシングのチェックなどを行ない、最終的に人工歯を取り付け、インプラント治療が完了します。

STEP5   メンテナンス

健康な口内を末永く保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。正しいセルフケアとプロのケアを合わせ、しっかり噛める食生活を持続できるよう患者様をサポートさせていただきます。

1回法と2回法の違い

1回法はインプラントの埋め入れからアバットメントとの連結までを1回の手術で終えます。患者様への負担が軽く、治療期間を短縮できます。インプラントを埋入する部位の顎の骨がしっかりある方に適しています。
また、2回法は、インプラントの頭部分をいったん歯肉で覆い、顎の骨との結合を確認後、2回目の歯肉切開を行ない、アバットメントとの連結をします。歯肉で覆うことで外からの力もかからず、細菌感染のリスクも下がります。顎の骨の高さや厚みが少ない方など、ほとんどの症状に適用できます。

他の治療との違い

インプラント ブリッジ 入れ歯
見た目 天然歯と区別がつかない 天然歯に近づけるには自由診療でセラミックスを選ぶ必要がある 天然歯に近づけるには自由診療でバネが見えない入れ歯を選ぶ必要がある
噛みやすさ 固定式のため天然歯と同様に非常に噛みやすい 固定式のため天然歯と同様に非常に噛みやすい(隣の歯が健康な場合) 噛みにくい(噛む力が天然歯に比べ3分の1程度になる)
違和感 全く違和感を感じない 土台がない部分に少し隙間ができるので多少の違和感がある 食事の際に動いたりするので違和感・不快感を感じる
他の歯への負担 全くかからない 周りの土台となる歯を削る必要がある 入れ歯を支えるバネをかけている歯への負担が大きい
発音のしやすさ 天然歯と同様に発音しやすい 多少の隙間ができるので空気がもれ発音しにくい場合がある 違和感が大きいので発音に問題が生じることが多い
保険の適応 保険適用外 審美性を犠牲にすれば保険の適用が可能 審美性を犠牲にすれば保険の適用が可能
耐久性 10年以上の生存率が95%を超える統計がある 平均生存年数は約8年 平均生存年数は約4年

しっかり噛める歯は、身体の健康維持や食べる喜びを得るためにとても重要なものです。当院では、新しい知識や技術の習得、専門機器の積極的な導入などによって高度な治療環境を整えていますので、難しい症例への対応も可能です。「もっとしっかり咬みたい」方は、つしまスマイル歯科クリニックに、是非ご相談ください。