乳歯の外傷治療例

乳歯の外傷治療

3歳5か月 女児

お家の中の床に顔をぶつけた拍子に歯を強打したとのこと。右上前歯が飛び出た状態で出血されてました。直ちに麻酔をして受傷の痛みを取り除いた後、診査します。歯に動揺がみられ、その動きの様子から脱臼ではなく歯根破折が疑われ、レントゲン写真で精査し歯根破折と診断しました。

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整復固定

破折し飛び出した歯を正しい位置に戻し、ボンドでしっかり固定し安静を保ちます。ワイヤーを用いて固定をすることもあります。

1か月~1か月半程度固定し、安定したら固定を外します。

 

受傷後3か月(3歳8か月)

歯の状態も歯ぐきの状態も良好に保たれています。
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一度は歯根が折れてしまいましたが、歯の神経はその後も生き続けました。

6歳2か月で永久歯との交換が近くなり、乳歯がグラグラして食べづらくなったため抜歯しました。

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6歳7か月で大きな永久歯が萌出しました。

形態や色調に異常所見はみられません。

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6歳11か月で左側1番目の永久歯が萌出しました。

形態や色調に左右差も認められません。

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9歳7か月になりました。

隣の歯にも異常所見は認められません。

乳犬歯の動揺(交換期)が始まりました。

汚れがあり歯磨きの練習が必要ですね。

強く歯を損傷し折れてしまったり、抜け落ちてしまった場合でも、速やかに適切な処置を行えば、回復できることもあります。できるかぎり早い受診をお勧めします。

 

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